私が踏み台昇降を始めるまでのお話 Vol.4

>>前回までのお話はこちら
>>私が踏み台昇降を始めるまでのお話  まとめはこちら

入院中の生活

2月25日~2月28日
これまで個室だったのですが、ついに大部屋へ移動となってしまいました。
でも、窓際だったのはツイてます。

26日にはシャワーも入れるように手配してくれて、久しぶりにさっぱりしました。
22日以降この時まで入れなかったので、嬉しいですよね。

この頃は少しずつ検査やリハビリなども入ってきました。
血が溜まっている箇所はないか太ももの付け根をエコーで調べてみたり、
四肢に負荷をかけて血圧の上昇を調べてみたり、造影剤を流しながらCT調べたりもしました。

これらの試験は脳梗塞を起こしてしまった原因を調べるために行うのですけど
結果として原因の特定には至らないんですよね。

いいことなのか悪いことなのか。
個人的には生活習慣にはそれなりに気を付けているつもりだったので
何かしら原因は出てきてほしかったんですけどね。

この頃の体調は入院当初と比べて、快方に向かっているのが分かるようになってきました。

前よりも断然歩けますし、字も書けるようになってきました。
折り紙、本当に効いてる説ありますね。

ひたすら時間を目て余す日々。日中はずっと折り紙やっていました。
担当の看護師さんは日によって変わるので、皆さん声かけてくれるの嬉しかったです。

ただ、器用とかそんなんじゃないです。
出来の悪いやつは闇の中へ葬ってるだけです。

ユニコーン

例えば、これはユニコーン
サイトを見ながら初めて折ったときは1時間くらいかかったかもです。
こうなる前の残骸がこちら。

ユニコーン

これはガーベラです。
それぞれの色に花言葉があるそうです。

ガーベラ

オレンジは神秘、羞恥心
ピンクは感謝、崇高美
黄色は究極美、究極愛
赤は神秘、燃える神秘の愛

数日入院して、幸いにも当初感じていた右半身のしびれも感じなくなり、
若干歩くときに右足先に違和感があるだけになっています。

折り紙熱も一段と増していき、2月の終わりには複数枚使って組み上げるものを
作るようになってきました。

四角

プロトタイプで作った立方体と、ふたつつなげたもの

四角

このあたりで限界に達してきまして、新たに のり を購入。

これから劇的に作品難度が上がってきます。
小さいパーツを60個作ってくっつけた花

花

ユニコーンも翼を追加してペガサスに。

ペガサス

くす玉なんかも作りました。

くす玉

入院して3日目くらいだったかな、これもリハビリで始めた献立に添えてるお手紙が、作ってくださっている皆さんへちゃんと届けて頂いているのを知って、なんか嬉しい気持ちになりました。

元から届くことを期待してやっていたわけではないですしね。
期待していないところで嬉しいことがあると何倍も嬉しいです。

献立

その間もちょくちょく検査やリハビリなどこなすのですけど
特段、どこにも異常はなし。

2月の終わり、そろそろやれる検査もなくなってきたとの事で
いよいよ、見えてきました。退院の日が。

ちょっと緊張しますけど、そろそろ当初からの計画を実行に移すころ合いになってきました。

入院当初からの願い

2月29日
朝ごはんを食べ、点滴を打ちながら向かった先は1階下の階。
ここに何があるかというと、『小児病棟』です。

これまで作った折り紙作品は当初からここの小児病棟へ全部あげるつもりで作ってきました。

コロナウィルスの影響で貰ってくれなかったら悲しいですけどね。
ナースステーションに恐る恐る近づいていく様はきっとただの不審者です。

あえて点滴をしてるタイミングで出かけたのが良かったかな
自分のことを説明する手間がある程度省けます。

リハビリの一環で折り紙作ってたのですけど
良かったらプレイルームなどに飾ってもらえたらうれしいです。

と、これまで作ってきた作品を差し上げました。
喜んで受けとってくださって本当に良かった。

こうして、20年以上前に小児病棟で教わったことがきっかけで、
今回没頭させてもらった折り紙はまた小児病棟へ還っていきました。
根底にあったのはきっと20年以上前に培った『人との環を大切にしたい』という思いです。

病室へ戻り思っていたよりも喜んで受け入れてくれたので、気をよくした私。
残ったいた金ピカ折り紙をぜんぶペガサスに。これは男の子用。

ユニコーン

女の子にも何か作ってあげたくてダリアも6個、急きょ作りました。
ほとんど寝れなかったですけどね。

ダリア

小児病棟へ行くと昨日差し上げた折り紙がさっそく飾ってあって、
頑張った甲斐があったな としみじみ。

ペガサス6体、ダリアも6個。喜んで受け取ってくれて良かった。
寂しくする子供達へ届いてくれたら嬉しいな。

さて、明日はいよいよ退院です。
最後にやり残したことをやります。

1番お世話になった病棟へ製作時間が10時間越えの可能性すらある大作を作ります。
ちゃんと作れるかしら。

次回へつづく

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です