最新の脳科学を用いた勉強法の最適解 『超効率勉強法』要約レビュー

書籍レビュー

[1]はじめに

今回はDaiGoさん著、『超効率勉強法』を要約
していきます。

DaiGoさんについては、皆さんご存知だと思うので
ここで深くをとりあげませんが、
『メンタリスト』という言葉を世間に知らしめた
第一人者ですよね。

現在はyoutubeやニコニコ動画で信ぴょう性のある
研究結果が出ている論文などを引用し、番組の配信
や教授、作家として幅広くマルチな才能を如何なく
発揮し続けています。

本書は学びをする上で、学校で行われてきた従来の
スタイルを一刀両断したうえで複数の論文からなる
『最新の学びの効率が良いとされる勉強法』
DaiGoさん自ら実践され、その効果を身をもって
体感してきたものをアウトプットした集大成
言えます。

受験を控えた学生さんはもちろん、
資格取得をめざす社会人のかた

だれでも学びを必要とする方たちへ実践可能で
かつ学びの効率を最大限に爆上げする方法を
本書で私たちに教えてくれています。

本書の結論は
[1]勉強前にやれるだけの準備を行う
[2]アクティブラーニングを用いて積極的

  に情報の取得を行う
[3]その後は脳を休ませる時間を設ける
これが最も学習効率の高い勉強法である

これに尽きます。
これから詳細を要約していきますが
今回は以下の目次を用意しました。

[1]はじめに
[2]アクティブラーニングとは

  1.想起
   ・クイズ化
   ・分散学習
  2.再言語化
[3]勉強前のテクニック
  1.自己超越目標を持つ
  2.音楽を正しく使う
  3.ピアプレッシャーを活用する
[4]勉強後のテクニック
[5]あとがき的なもの

この記事で現代における最高級の学びの効率を
あげる方法を盗んで行って下さい。

[2]アクティブラーニングとは

世の中には現在様々な効率的と言われる勉強法が
あります。例えば
・教科書にアンダーラインを引きながら読む
・ゴロ合わせを活用する
・忘れる前に復習をする
・自分なりの学習スタイルを確立する

など多様な方法が存在します。

ですが、これらは全て科学的には残念ですが効率的
な学びをするという観点から見た場合、間違って
いると言われています。

学校で教わってきたこれらの勉強法は科学的には
何も根拠がないただのデタラメである、と言う
ことが最近の研究でわかってきました。

それでは『正しい勉強法』とは一体、どんなもので
しょうか。

現在の脳科学において、その答えは出ています。
たった1つの大前提となるポイントをまずは
共有したいと思います。

そのポイントとは『アクティブラーニング』です。
『アクティブ』とは『積極的である』こと
『ラーニング』とは『学び続ける』こと
と訳されます。

つまりアクティブラーニングとは
『主体的、積極的に学習すること』と言うこと
になります。

学校で行われる授業は先生が正面に立ち、生徒
へ授業が行われますが、これは『一斉授業』と
呼ばれます。

生徒たちは授業を受ける側、『受け身の姿勢』
なんですよね。

アクティブラーニングはこの逆。
『積極的に頭を使いながら学習をしていく』
言う事と言い換えることができます。

既にこのアクティブラーニングと言う言葉は
多数の人に認知されるようになっており、
アウトプットやディスカッション等を行うことで
このアクティブラーニングが実施され
より深い学びができるということは共通認識と
なりかけています。

本書ではこのような方法ではなく、
『アクティブすぎるアクティブラーニング』
これをDaiGoさんは提唱しています。

これは、ただ授業中にアクティブラーニングを
するだけではなく、日常のあらゆる状況を
アクティブラーニングの実践の場に変えていく

と言うことです。

単純なアクティブラーニングではなくもう1歩
踏み込んだアクティブラーニングを身に付けて
いきましょう。

ここまではアクティブラーニングは一斉授業では
行われない『積極的に学ぶ姿勢が大事』という
お話をしてきました。

では、これからはより具体的にこの
アクティブラーニングを実践するにはどうしたら
よいのか、について考えていきます。

そのポイントとしては次の大きく2つに分かれます。
1つは『想起』もう一つは『再言語化』です。

『想起』とは『思い出そうとすること』であり
『再言語化』とは
『自分の言葉で説明をしてみること』
と言い換えることができます。

学習をするにあたり、アクティブラーニングへ
昇華させると言う事は、
・思い出そうとする作業をできるだけ
 組み込むということ
・自分の言葉に置き換えてみること
これらが重要になってきます
これからは、想起と再言語化について、より詳しく
見ていきましょう。

1.想起

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想起について、より詳しく見ていきたいと思い
ます。

まず初めに、『人間の脳の作り』を確認します。
人間の脳が最も活性化して情報を刻み込むのには
『最適な時期』というものがあります。

そして、それは思い出す作業をした直後だと
言われています。

覚えている状態で思い出すのではなく、
忘れかけた頃に再度復習して思い出すことが
一層、記憶の定着に良いそうです。
ちょっとこれ、意外ですよね。

また、受験生においてよくある例としては、
『模試を受けなさい』と言われることが多いと
思います。

これらは模試をたくさん受けることにより
忘れかけた必要な情報を思い出そうとする想起
のプロセスを何度も繰り返すことになります。

なので、この模試をたくさん受けなさいという
アドバイスは、脳科学的にも非常に合理的な
アドバイスだったんですね。

想起に関連する脳のメカニズムはこれでわかり
ましたが、より具体的な想起を行うための方法を
2つご紹介します。
・1つ目は『クイズ化』です
・2つ目は『分散学習』です

どちらも詳しく見ていきます。

クイズ化クイズ化とは覚えたい情報をクイズにして、
自分の記憶をテストするという方法
です。

英単語を覚える時に使っている単語帳なども
このクイズ化に当てはまります。

こうすることで従来のアンダーラインを引いて
覚える勉強法などと比べると、より記憶に
刻み込まれる情報は50%から70%ほどアップ

します。これは、驚きですよね。

さらにDaiGoさんが言っているのは
『すべての勉強はクイズ化してしまう』と言う
ことです。

実際にDaiGoさんがやっているのは、テキストを
読んだら本を閉じ、何が書かれていたかを
思い出す。と言う方法です

読んだばかりのページに何が書かれていたか
を思い出すことにより、この想起のプロセス
が発動され、より深い記憶の定着が
行われます。

1ページごとにミニテストを行うような感覚です。

慣れてきますと1ページごとのクイズには
時間がかかるので
・数ページまとめてクイズ化する
・または単元ごとにクイズ化する

などの方法も有効です。

さらにノートを取る時もクイズ化を意識して
まとめるとより効果的です。

例えばテキストを通して何を纏めたかったかを
思い出しながら、ノートをとることにより
このクイズ化が行われます。

分散学習続いて『想起』のポイントの2つ目
『分散学習』についてです。

分散学習とは
『復習をする間隔を少しずつ伸ばすテクニック』
です。

私たちの脳は、刺激を与えられたニューロンが
記憶のネットワークを組み立てるまでに相応の時間
を必要とします。

今日、覚えたことも明日には70%忘れていると
いいます。これは、このブログでも数回にわたり
とりあげている『エビングハウスの忘却曲線』
からもお分かりになりますよね。

学んだことを定着させることは、レンガの家を作る
のに似ています。

レンガを積み上げるには、接着剤を使って乾かして
固定させないと、次のレンガをうまく建てられ
ません。時間がかかるんですよね。

では、じっくりレンガを固めるため、記憶に定着
させるために置く時間はどれくらいが最適なのか
DaiGoさんは『2かける2のルール』を実践して
いるそうです。

これは
・最初の復習は2日後に行う
・2回目の復習は2週間後に行う
・3回目の復習は2か月後に行う
というものです。

こうしたインターバルをおいて復習を行うことで
ちょうど忘れかけたころに思い出すことになる
ということです。

2.再言語化

再言語化とは、読んだままではありますが
『難しい内容を自分の言葉に置き換えること』
です。

これは、やってみると分かるのですが
分かったつもりでも自分の言葉で表現してみると
案外うまくしゃべれないということが分かると
思います。

それで、今回はこの再言語化に使えるヒントとして
『勉強した内容を誰かに教える』ということが、
この再言語化にとても相性の良い勉強法に
なります。

ラーニングピラミッドというものがあります。
人が学習をする際にどのような手段があるかを
記憶の定着率と照らし合わせてみたものに
なります。

この中で、一番記憶の定着が良いのは
『人に教える』ということです。

『人に教える』ということを行うことで
・自分が理解する必要性が増す
・程よいプレッシャーでモチベーションが
 高まる

このような不随する効果を期待できます。

実際に2014年にワシントン大学が行った研究に
よると学生を以下の2つのグループに分けました。
・この後にテストがあると伝えたグループ
・この後に他の学生に教えなければいけない
 と伝えたグループ

この両者のグループに同じ授業をし、確認テストを
実施したところ、後者のグループの方が内容を
正確に思い出す確率が28%も向上
したそうです。

このように、誰かに教えるつもりで勉強した方が
その学びの定着率は格段に良くなることが
分かりました。

話を聞いてくれそうな人が周りにいないのであれば
鏡の向こうの自分を相手にしても良いですし
ぬいぐるみを相手にしても構いません。

誰かに教えよう、そのために分かりやすく置き換え
てみよう、という自分の言葉でどれくらい説明が
できるのかの精度を磨くことがとても重要です。

[3]勉強前のテクニック

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本著が優れている点は、他の類するものと大きく
変わり、勉強する前と後にもより効率化をするため
の方法が述べられている
処です。

DaiGoさんも、アクティブラーニングだけでも十分
な成果を得られるが、勉強前に万全の準備を行う
こと、さらに勉強後に抑えるべきポイントを理解し
実施
することでさらにアクティブラーニングの効果
を底上げ出来ると述べています。

これからは、勉強前に行うと学びの効率を
爆上げするテクニックを3つ、ご紹介します。
それは、以下の3つです。
1.自己超越目標を持つ
2.音楽を正しく使う
3.ピアプレッシャーを活用する
ひとつづつ見ていきましょう。

1.自己超越目標を持つ

自己超越目標とは、『自分の身の丈を越えた
大きな目標やゴールのこと』
を言います。

・良い仕事につきたい
・経済的に成功してお金持ちになりたい


これらはあくまで自分の欲望を満たすための
自分内で完結してしまう目標と言えます。

一方、身の丈を超えた目標とは、例えば
・恵まれない人を救うための仕事に就きたい
・不公平な社会システムを変えるために
 お金を稼ぎたい

といった自分のことだけで完結しない目標のこと
を指します。

この自己超越目標を持つと、勉強する時間が2倍
になるとの研究結果もあるそうです。

これは、テキサス大学で行われた調査結果に
基づいています。

自己超越目標について考えたグループはその後
スマホゲームなどに費やす時間が減り、
代わりに数学や、科学などの勉強に費やす時間が
自己超越目標を考えなかったグループと比べ
2倍以上になったそうです。

なぜ、こういう結果が導き出されたのか。
それはやはりモチベーションが大きく切り替わった
ためと結論づけられました。

自己中心的な目標ではなく、これを学べば世の中の
人の役に立つかもしれないという感覚
が生まれ
大きな意味が与えられたと思われます。

・世の中をもっと良くする方法は
 何かないだろうか
・今勉強していることがこれから誰の役に
 立てるだろうか

そんな社会のためになんて大それた事など考えられ
ないという方も、自分の価値観で構いません
自分にとって大切なものは何だろう?
と問いかけてみて下さい。

友人であったり、家族であったりパートナーかも
しれません。

自分以外の誰かのために、という思いは大きな
エネルギーとなる可能性はとても高い
です。
自己超越目標を持ってみましょう。

2.音楽を正しく使う

勉強中に音楽を聴く人は多いのではないでしょうか
最新の研究では、残念ながら勉強中のBGMは
集中力を妨げるだけ
という研究結果が出ています。

自分がどんなに好きな音楽であっても、
記憶への定着という観点からは脳の活動の
20%から30%はBGMに奪われている、という事が
分かっています。

聞き流してるだけ、と思っていても脳は入ってくる
音という情報を処理してしまうので意識があろうと
なかろうと、脳のメモリは消費されています。

本来持っている脳のポテンシャルを十分に発揮する
ことが難しいのであれば、やはり利用しないほうが
得策のようですね。

ただ、勉強ではない単調な作業などはその効率を
上げるということが分かっています。

3.ピアプレッシャーを活用する

ピアプレッシャーとは、『仲間からの圧力』
いった意味になります。

例えば、職場において上司がまだ仕事をしている
から帰りづらいなどのプレッシャーを感じたこと
はないでしょうか。これがピアプレッシャーです。

これを学びの場にどのように利用すればよいので
しょうか、例えば
熱心に勉強している人が多い場所で勉強する
などがあげられます。図書館など良いですね。

周りはバリバリと問題集を解いている人たちの中に
入れば、自ずと自分もやらないといけないという
心理になりますよね。

自宅で集中できる環境で勉強するのも、もちろん
悪くはありません。ですが、自宅には
『集中力を逸らす誘惑』がたくさんあります。

テスト前の追い込みをしている学生の多い図書館
レポートの作成に集中する学生の多いカフェなど
ピアプレッシャーを感じる環境はきっと
あなたの周りにもあると思います。

こうして、意識の高い人が集う場所に出かけて
いけば、自ずと自分のモチベーションも向上
していくことでしょう。

[4]勉強後のテクニック

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最後に、勉強を終えたあとはどのように過ごすのが
学びの効率が良くなるのか、を確認していきます。
この結論としては、
『脳を使わない活動を行うことが最適である』
と述べられています。

情報処理をするにあたり、脳には『2つのモード』
が備わっています。
『集中モード』『緩和モード』です。

勉強している時は集中モードに脳も入っています
これは、目の前の知識を必死に取り込もうと
している状態です。

一方、緩和モードは脳がリラックスをした状態
です。この時、脳は断片である情報を
グルーピングしたり、くっつけたりといった
処理を行います。

学びの効率を最大化するためには、必死に情報を
取り込むだけではなく、再構築させるための時間
も必要
なんですね。

勉強を集中して終えたあとはスマホを使い始めたり
するのではなく、リラックスした時間を持つよう
にしましょう。

DaiGoさんがおすすめしているのは
『10分程度の昼寝』です。

眠りにつくのが難しいようでしたら暗い部屋で
10分程度、目を瞑って過ごす
ウェイクフルレストと言われるリラックス法も
脳の緩和モードには良いそうです。

他には五分程度の運動、エクササイズや瞑想
なども非常に効果的です。

一生懸命にフル活動をした脳を緩和モードへ
誘い休ませてあげましょう。

[5]あとがき的なもの

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今回はDaiGoさんの『超効率勉強法』の要約を
してきました。

[1]勉強前にやれるだけの準備を行う
[2]アクティブラーニングを用いて積極的
  に情報の取得を行う
[3]その後は脳を休ませる時間を設ける
これが最も学習効率の高い勉強法である

冒頭でお話しましたが、これが本書の結論です。

人は社会生活を営む上で、学ぶことを続けて
いかないと現状維持という名の時代遅れの人材
なってしまいます。

時代に置いていかれないためには常に自分自身を
アップデートしていく必要があるんですね。

時間があり余ってしかたない、なんて人は
この世にほとんどいないでしょう。

気になる方は本書を手にとって、本記事では
触れられていないノウハウも身につけて
激動の世の中を渡って行って下さい。

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