質よく人生を切り開いていくための52の思考法『Think clearly』徹底レビュー

書籍レビュー

[1]はじめに

今日は『令和でもっとも売れたビジネス書』として
読者から今も高い評価を得続けている名著。
『Think clearly』を要約していきます。

ドイツで25万部、日本でも30万部を超える
ベストセラーです。全世界29か国で翻訳された
ビジネス書です。

著者のロルフ・ドべリさんはスイス生まれの
作家であり実業家です。
スイス航空会社の子会社数社にて最高財務責任者、
最高経営責任者を歴任の後、ビジネス書籍の要約を
提供するオンライン・ライブラリーを
設立されています。

この本はどんな本なのかというと
最新の学術研究から導かれたより質の良い人生を
送るための思考法が計52個紹介されています。

『世界は複雑で、ひとつの理念やいくつかの
原則だけではとても把握しきれない。
本書を思考の道具箱として利用してほしい』

とドベリさんは述べれらています。

現代は複雑でいくつかの原理原則だけで幸せに
生きていけるほど、単純なものではありません。

そうした迷いが生じた際に、本書の思考を時には
組み合わせて利用するのが良いのかと思います。

適格な思考の道具箱があれば、必要に応じて
出し入れできます。

人生のコツが収められている本書の思考法を
利用して、複雑で生きづらい世の中を賢く
生きていきましょう。

この記事では、52の思考法のうち
オススメの9つに焦点を絞って解説していきたいと
思います。

では、以下が目次になります。

[1]はじめに
[2]考えるより、行動しよう
[3]何でも柔軟に修正しよう
[4]大事な決断をする時は、十分な選択肢を
  検討しよう
[5]ありのままを受け入れ、失敗から学ぼう
[6]特に幸せを台無しにするような要因を
  取り除こう
[7]買い物は控え経験に投資しよう
[8]目標を立てよう
[9]嫉妬を上手にコントロールしよう
[10]心の引き算をしよう
[11]あとがき的なもの

相変わらず、レビュー記事はボリューミーなので
気になるところだけでも構いません。
見ていきましょう。

[2]考えるより、行動しよう

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『言うは易く行うは難し』とは昔からよく
言われますが、考えるだけでは先に進めないままで
あることは珍しくありません。

考えるだけではだめで、行動することでこれまでに
ないアイデアが沸くことも多いです。
やっぱり行動に移さない限りは結果も出ません。

ピカソの言葉が本書の中で紹介されていますが、
『何を描くかは描き始めてみないと分からない』
確かにこのような場合も往々にしてあるなと、
日々ブログを書いている自分にも頷けます。

多くの人が思考だけにとどまってしまい、行動へ
移すことをためらってしまうケースはよくあると
思います。

例えば、
『もう5年もずっと起業しようと思っているけど
行動に移せていない』とかそういう人って
それなりの数がいそうではないですか?

ドべリさん曰く、これは
『考えているだけのほうが楽だからだ』
一蹴しています。

考えているだけなら、失敗するリスクはゼロです。
行動することでリスクを伴うことに多くのことは
なります。

行動してみない事には現実世界には何の変化も
起こすことは出来ません。

自分が何を求めているかも知るためにも、思考の
先には行動してみることが不可欠です。

もし変わりたいとか、行動を起こしてみようと
思った人も考えているだけでは良い人生は
いつまで経っても手に入りません。

このことは間違いのない真実だと思います。
常に忘れずに心の片隅に置いておきましょう。

[3]何でも柔軟に修正しよう

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もし、あなたが『計画の修正が悪いこと』だと
思っているなら、それは今すぐ断ち切るべきです。

人は物事すべてを計画的に運びたいと思い、もし
途中でその計画の修正を余儀なくされたら
失敗だった、自分はやっぱり無能だと感じてしまう
ものなのだそうです。

でも、実際には物事がすべての計画通りに運ぶこと
のほうが珍しくはないでしょうか。

飛行機のフライトプランの話を例に出していました
が、飛行機が予定航路をそのまま飛ぶ可能性は
何%なのか、あなたはご存じですか?

意外にもゼロ%なんです。

その時の気流は天候によって常に変わり続けます。
フライトプランも都度、修正を加えながら飛行機は
設定された目的地へ私たちを運んでくれて
いるそうです。

長い時間をかけて条件設定をつくり、計画がうまく
いくことをいたずらに待ち続けるよりも、早い内に
都度計画を軌道修正する人のほうが、得るものが
大きい
そうです。

計画だけにこだわらず、『言ったことを変える』
などもこれに当てはまります。

途中で間違いだったと気が付いたら素直に周囲へ
それを認め、そのタイミングでのベストの修正を
加えていくことが大事なのかな、と思います。

どんなに綿密な計画を立てても実行したら
その道筋を辿り続けることはとても稀です。

そこでリアルタイムに修正を加えていける
技術の方が大事であるとも言えますね。

[4]大事な決断をする時は、十分な選択肢を検討しよう

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十分なサンプル数を試さずに物事を判断してしまう
これは日常でもよくある光景なのかなと思います。

何か判断する時には出来るだけたくさんのものを
試してから最終的な判断を下すべきなんですよね。

職業、専門分野、就職活動、人生のパートナー、
住む場所など、大事なものを選択する機会は
ここに挙げた以外にもたくさんあると思います。

選択肢を十分に検討せずに決めるよりも十分な
検討を行った方がより良い結果を得られる
ということです。

そんなことは当たり前だし、頭ではわかっています
よね。色々なことを試そうと思えば手間がかかる
から、ついつい妥協して決めてしまいがち
なんですよね。

ちょっと耳が痛いですが、これはまさにその通り
ではないかと思います。

新しいことに挑戦するのは面倒ですし。これまでの
経験で得た知見を利用できる環境に自分を
置き続けるのは、やはりラクなのかもしれません。

ですが、世界は私たちが思っているよりも広く多彩
です。いろんなものを含んでいます。
出来るだけたくさんのサンプルを試すことを
オススメします。

この選択肢を十分に吟味するという話題において
「秘書問題」というものが取り上げられています。

これは1名の社長秘書の採用枠に対して
100人の希望者が来た、どうすれば一番優秀な
人財を雇えるのか、を数学を用いて算出した
考察になります。

ひとつ、ルールとして
面接を終えたらその場で採用か不採用
なのかを決めないといけない。
というルールが課せられています。

どうしたら、このルールを用いた中でもっとも
優秀な人材を採用することが出来るのでしょう。

数学的に答えは出ています。

37人までは無条件に全員不採用にします。
その37人の中で、一番優秀だった人と

同程度、もしくは上回る人を残りの
63人の中から一番最初に出会った人を
採用するのが最も効率が良い

というのが分かっています。

あくまで、『効率が良い』というだけで
希望者たちの心理面をかんがみると可哀そうでは
ありますけれど。

37人という数字は
『定数2.7で面接者100人を割ったら
導き出される数字』です。

もし、似た様な境遇にありましたら定数2.7で割り
無条件でNO、その中でもっともよいものを
サンプルとし、残りの選択肢から同程度のものを
選ぶと良いでしょう。

[5]ありのままを受け入れ、失敗から学ぼう

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人は、自分に足りないところや失敗やつまづき
障害やコンプレックスといったネガティブなことを
受け入れられず、いつまでもウダウダと考えて
しまうことがあります。

実際にその問題を解決しようとせず、に放置して
しまうことも少なくありません。

この現状を打破するために一番はじめにすべき事は
まずは、『ありのままを受け入れる』ことが
スタートです。

ありのままを受け入れることで時が立つにつれて
周りの人たちの声を素直に聞ける姿勢が身について
いくのだそうです。

そして、ありのままを受け入れるだけではなく
失敗から学ぶ必要もより良い人生にしていく
ためには大切です。

問題や課題をワインのように長期貯蔵して熟成
させていても質は少しも良くはなりません。

メモ帳やノートなどに自分の考えたことを残して
おくことも良いです。

そして、重要な決断をするときには
・想定できること
・思考の過程
これらを書き留めておきましょう。

書き留めておくことで、望まぬ結果となった際に
その失敗の原因を突き止めることがより可能に
なります。

結果、少しづつあなたの人生は向上していく
はずです。

失敗の原因を突き止めずにいると同じ事を
また繰り返すことにもなります。

粘り強い自己分析を続けていくことこそが
同じ失敗を避けることにつながります。

好ましくない現実こそ受け入れ、失敗の原因を
突き止め排除していくようにしましょう。

[6]特に幸せを台無しにするような要因を取り除こう

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幸せとは何でしょうか。人によってそれぞれで
未だに人類は幸せとは何か?に対する明確な答えを
見つけられていません。

これは、『人類に課せられた永遠の課題』なのかも
しれませんよね。

その一方、
『幸せを大きく損なう可能性のあるもの』
はある程度具体的に思い描くことが出来ます。

人類にとっての幸せは漠然としていますが、
不幸せについては具体的に挙げることが
出来るんですね。

例えば

アルコール依存、麻薬、慢性的なストレス、騒音
失業、いやな仕事、孤独、貧困、長い通勤時間
借金や経済的依存、愚痴っぽい人たちとの付き合い
不安定な結婚生活、自分へ過度な期待
周りの評価を気にしすぎること、自己憎悪
他人と常に比較されること、被害者意識
慢性的な睡眠不足、怒りや嫉妬

これらは、『人生においてネガティブを与える』
ものです。

幸せの要因を見つけるのは容易ではありませんが、
こうした人生において不幸せなものを
遠ざける事は可能です。

マイナス要素を排除、避けることで人生はおのずと
うまくいきます。

もし、マイナス要素の当てはまることがあるのなら
どうやったらなくせるかを考え、排除することを
考えていきましょう。

ひとつひとつ改善されることで、あなたの人生に
おける幸福度は必ず上がっていくはずです。

幸せになることに執着するのではなく、
不幸せになることを避けることによって
得られる幸せこそが本当の幸せである。

と述べられています。

良い人生を送るためには
『何かを得ないといけない』と考えてしまいがち
ですが、実は良い人生を送るためには
『何を得るか』ではなく『何を避けるか』の方が
重要だという考え方
です。

漠然とした幸せになるために必要なものを
追いかけるのも悪くはありませんが、避けて
いくべきものを明確にすることによって、より
幸せになっていくというのは面白いですよね。

[7]買い物は控え経験に投資しよう

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人は、ものが与えてくれる幸せの効果を過大評価
しすぎている一方、経験が与えてくれる幸せの効果
を過小評価している
と本書では述べられています。

例えば、経済的に裕福で高級車や別荘をいくつも
持っていたとしても、それで得られる充足感は
日常の生活の中で使っていくうちに徐々に減り始め
一過性のものに過ぎません。

贅沢な買い物をした場合、多くの場合は維持する
ための手間やお金がさらにかかってきます。

これらのマイナス要素を考慮すると喜びの収支と
しては結果、マイナスとなってしまうことすら
ありえます。

ここで著者が述べているのは

『物を買うよりも、何かに経験することに
投資しよう』

ということです。

経験は物を買うよりも多くの場合コストが
掛からず、やらなければ良かったという意識にも
なりにくいそうです。

良い本を読んだり、ビジネススクールに通ったり
家族と出かけたり、仕事も経験することの
ひとつと言えます。

物を買うことで得られる喜びは時間とともに
消えていきます。
これは誰しも実感のあること
だと思います。悲しいですが。

もし、あなたが家や車のことで頭をいっぱいに
していたとしても、その思考は日常における
様々な思考の中に紛れていってしまいます。

一方、経験から得られる喜びは心に残り続けます。
何かを買うことで頭がいっぱいになっていたり
囚われている人は、その使う予定のお金を
経験に変えることが出来ないか、今一度検討
してみましょう。

[8]目標を立てよう

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目標を持つことは、人生にとってとても重要です。
目標とは人生のおいてコンパスの役目を果たします。

アメリカの研究チームが調査したところ、
二つの事実が分かりました。

一つ目は若いころに経済的な成功を重視
していた人は数十年後の所得額が多いこと
が分かりました。


二つ目の事実は、社会に出たら高収入を
稼ごうと若いころに目標を立てた人で、
後にその目標を達成した人は人生における
満足度も高い傾向である事が分かった
そうです。


これらの調査結果を聞いて、お金があれば幸せに
なれるに決まっているじゃないか、と思う方も
いらっしゃると思います。

ですが、彼らの幸福度の高さは所得の高さに
よるものではありません
でした。
ちょっと意外ですよね。

人が幸せを感じるかどうかは、所得の額で
決められるものではなく、目標を達成できたか否か
で幸福度が決まると結論付けられました。

目標を達成した、達成感が幸福度に大きな
影響を与えていたことが分かったのです。

なぜ、目標がこれほど大きな意味を持つのか
というと、目標を持った人はそうでない人と比べ
目標達成のための努力をしようとするからです。

それに、目標があれば、判断を迫られる場面に
おいて目標に近づくための道を選択することが
出来ます。

目標を持ち、自分がどこへ向かっているのか
を把握することが出来るのは、人生において
大きな意味を持ちます。


まさに、目標をもつことは人生においてコンパス
を持つということだと言えますね。

[9]嫉妬を上手にコントロールしよう

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嫉妬は誰でも経験したことのあるネガティブな
感情です。

人がもつ感情の中で、もっとも意味を成さない
役立たずな感情こそがこの『嫉妬』
だと
言われています。

この嫉妬に対する対処法はただひとつしか
ありません。それは『他人と比較をしない』という
ことです。

そして、嫉妬はどのような人に一番抱きやすいか
ということもはっきりしています。

それは自分と同じくらいのレベルの相手
だそうです。

例えば、年齢や職業、環境や暮らしぶり
これらが自分と近いと思える人だそうです。

嫉妬を避けるためにSNSを見る時間を減らす
ということが本書ではオススメされています。


現代はSNSの普及でリアルタイムに他人の行動を
しることができるようになりました。

知り合いの投稿を見て、自分では意識していない
ところで他人との比較が始まってしまうんですね。

これは思い当たる節が多い方もいらっしゃると
思います。

誰かの何気ない投稿があなたの感情に作用し、
あなたを不幸にしてしまうことも少なくありません。

全く見ない、なんてことは現実的ではありませんが
落ち込んでいるときや、精神的に不安を
抱えている時などの不安定なときは意識的に
SNSからは遠ざけることをオススメします。

心穏やかに過ごしていくために何が出来そうか
考えてみましょう。

[10]心の引き算をしよう

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人はいま自分が手にしている幸せにはなかなか
気づけません。そこでやってみてほしい考え方が
『心の引き算』です。

今現在あって当然のものがこの瞬間になくなって
しまったらどう感じるのか、を考えてみましょう。

例えば、今は仕事が出来ていること、とか
パートナーがいること、子供がいること、
何不自由なく健康でくらせていること。

これらの事を具体的に考えてみると
今の幸せに気づくことが出来ます。

実際に本のなかで行われている簡単な実験を
してみたいと思います。

まず今の人生に0から10の点数ををつけてみて
もらいたいです。

0(ひどく不幸)から
10(うっとりするほど幸せ)とします。

あなたは何点を自分の人生に付けましたか?

つぎに、これらの事を想像してみて下さい。

右手を失ったと想像してみてください。
切断された右手があった場所には
もう手はありません。

失った側が利き手だったらどうやってご飯を
食べるでしょうか。
どのような生活に支障が出るでしょうか。

今度はあなたは左手までも失ってしまいました。
もう、愛しいパートナーと手をつなぐことも
愛犬を撫でることも出来ません。

さらに視力までもを失ってしまいました。
耳は聞こえますが、もう愛する我が子の顔も
どんなにきれいな風景や絵画も見ることは
出来ません。

この状態を想像したとして、今の不自由ない
自分のことをもう一度点数をつけてみて下さい。

恐らく先ほどより幸福度の点数はあがったのでは
ないでしょうか。

大事なのは抽象的に思考を巡らすことではなく
具体的にその状況を鮮明にイメージを
してみること
です。

人生の素晴らしい出来事について考え、思いを
巡らすより、心の引き算で当たり前に感謝
しながら生きた方が幸福度を上げる効果は
高いのです。

[11]あとがき的なもの

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この記事では、人生を変えうる思考法として
『Think clearly』を要約しました。

具体例を交えてとても分かりやすい内容ですし
52の思考法はそれぞれに根拠となる出典が
ありますので、著者の独断や偏見などで
構成されてものではありません。

どんな人が読んでもひとつは生き方の参考になる
思考法が見つかると思います。

最後に、52番目で紹介されている思考法を紹介して
このレビュー記事を終わりにします。

本書の最後に書かれている思考法とは
『内なる成功を目指そう』です。

『内なる成功こそが本当の成功である』、という
ことなのですが、自分の心の充実や平静さを
手に入れて生きている状態と言えます。

他人が決めた成功の定義などその時代や環境に
よってコロコロ変わります。
他人からの評価も同様です。

ですので、そういった不安定なものに
振り回されることなく『内なる成功』に向けて
努力して人生をより質高く充実させて
いきましょう
、というのがドべリさんが本書を
通して読者へ一番伝えたいことなのかな、と
思います。

今回は Think clearly を要約してきました。

本書は複雑な現代をよりよく生きていく
ための52の思考法という道具箱を
私たちに届けてくれました。


ここで触れられたものはごく一部にすぎません。
気になったかたはぜひ、本書を手にしてみて
ください。

では、最後までご覧いただき
ありがとうございます。

また次回☆ミ

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