5つの質問で望む未来をたぐり寄せろ『人生の悩みが消える自問力』レビュー

[1]はじめに

今回のブックレビューは
人生の悩みが消える『自問力』です。

著者は堀江信宏さん。

この『自問力』って何かとてもインパクトが
ありますよね。

自分の内面を見つめてみる、かのような
内容なのかと考えていましたが
本質はもっとその先を行っていました。

一言で言うなら
『自分の望む未来を自分で手繰り寄せる力』
を学べる一冊です。

その力こそが『自問力』なんですね。
よくあるこうした内面を研ぎ澄ます力というと
『質問力』などを思い浮かべますよね。

これは、質の高いフィードバックをどうしたら質問
によって得られるか、を考える力と言えます。

この自問力は目の前の問題に対してどのように
行動をしていくか、その答えを明確に
自分に与える力です

ビジネスシーンだけではなく、いついかなる場面
でも利用できますよね。

本書の『はじめに』に書かれていることですが

どうすれば望む結果を手に入れられるのか
そしてどうすれば素晴らしいステージに
進むことができるのか

全ては自問自答の質次第で最高の人生を
作り出すことができる

というようなことが書かれています。
この本の対象となる人というのは

もう人生の悩みがたくさんありすぎて
今何したらいいんだろう

そういう方にはこの本はすごくぴったり
なんじゃないかなと思います

ご自分で問題解決ができるその解決策を
自分の力で見出していきたい方はこの力を
手に入れて、より良い自分、未来を
手繰り寄せていきましょう。

ということで、今回の目次です。

[1]はじめに
[2]自問力の本質
[3]5つの質問
[4]ケーススタディ
[5]ニセの願望にとらわれるな
[6]あとがき的なもの

では順に行きましょう。

[2]自問力の本質

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一説によると、一人の人間が1日に思考する回数は
約7万回とも言われ、そのうち8割はネガティブな
思考をしていると言われているそうです。

このほとんどは意識的にではなく、無意識の領域で
行われています。

とはいえ、普段から意識して思考しているケース
でもネガティブなことを考えているケースは
よくありますよね。

例えば
朝、眠いから起きたくない
学校や仕事に行きたくない
気を使う上司と喋るのもめんどくさい などなど。

いろんな場面でネガティブなことを思考している
と言うのは、確かにあるんじゃないかなと
思っています。

この、人は1日の中で7万回思考しその内の8割は
ネガティブなことであるというのは生きてる限り
止めることは容易ではないわけですね。

ただ、『質の高い質問に触れる機会』が増えさえ
すれば、自ずとポジティブな思考を増やすことが
できてその結果、良い行動を起こし良い結果に
つなげていけると思うわけです。

これを可能にするのが、
自分にポジティブな質問を投げかける自問力です。

この方法は著者の堀江さん自らが検証してこれまで
指導した1000人以上の生徒さんでも検証した
方法論という風に書かれています。
実際に効果を検証してきた結果なんですね。

ここで、あなたに質問をしていきたいのですが

もしあなたが人生最大の問題を
抱えたとしたら
自分に何を問いかけますか?

例えばですね、

いきなりお金が一気に出て行って無一文に
なってしまった。

とか

あるいはスマホをなくしてしまった。

これもある意味人生最大の問題かもしれないです

いろんな問題は想定されると思いますが、
そのような自分なりの最悪のシチュエーションを
イメージしていただいて、この後の解説を
聞いていただければ、より深い学びになり
より効果効にこの自問力を使えるように
なるんじゃないかなと思っています。

では、具体的に『5つの質問』を追って
ご紹介していこうと思います。

[3]5つの質問

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はじめに、冒頭でも増えましたがこの自問力とは
読んで想像はつくかと思いますが
『自分との対話』によって行われていきます。

質問を自分に投げかけることで、最良の道を
模索していくんですね。

問題にブチあたった時、普通はどうしたら
この局面を乗り越えていこうか?
と具体的な行動を模索すると思います。

自問力では、そこで一歩を踏み出すより前に
より深い思考が出来るように5つの質問を
投げかけることを推奨しています。

それは、以下の質問です。

【質問1】
自分が得たい結果は何だろうか

【質問2】
どうして自分はそれを得たいのだろうか

【質問3】
どうしたらそれを実現できるだろうか

【質問4】
これは自分の将来にとってどんな意味があるだろう

【質問5】
今自分がすべきことは何だろうか

この質問を順番に投げかけることで、より良い
未来をたぐり寄せていくことが出来ます。
もう少しだけそれぞれ掘り下げます。

【質問1】
自分が得たい結果は何だろうか
→この質問で目の前の問題を『自分事』として
 捉えることが出来ます。

【質問2】
どうして自分はそれを得たいのだろうか
→自分の『目的を明確』にします。

【質問3】
どうしたらそれを実現できるだろうか
『可能性に目を向ける』ことができます。

【質問4】
これは自分の将来にとってどんな意味があるだろう
→自分に『正しいモチベーション』
 与えることができます。

【質問5】
今自分がすべきことは何だろうか
→実際に『自分に行動を起こさせる』質問です。

例えばこのようなケースを想定してみます。

『上司から厄介な仕事を命じられた』

このケースにおいてネガティブな思考パターンを
している人というのは、
厄介な仕事を命じられた。やりたくないけど
言われたからやらなきゃ

いうふうに終わってしまいます。

ここで1と2の質問ではどうするか考えてみます。
自分との対話をしていきましょう。

【質問1】自分が得たい結果は何だろうか

上司から厄介な仕事を命じられた時に
自分が得たい結果って何なんだろう?
考えてみます。

例えばですけども
与えられた仕事を果たすことによって
上司の期待に応えたい

などが考えられます。

【質問2】どうして自分はそれを得たいのだろうか

信頼を勝ち取ることにより、やりがいのある
仕事を回してもらえるようになるから

このように目的意識を変えることが出来ます。

目的意識に目を向ける質問していくと単純に
命じられた仕事だから仕方なく、ではなくて
自分のためにやることに変えることで、
自分のために行動をできるようにベクトルを
変えることが出来ます。

自分のためにやる事っていう
その自分事として捉えられるようになるんですね

【質問3】どうしたらそれを実現できるだろうか

可能性に目を向ける質問では
それを可能にする方法はないだろうか?
と考えます。

答えを知ってる人はどこにいるだろうか
どこに行けば答えが見つかるだろうか

こんな感じですね
どうしたらそれを実現できるだろうかという
解決策に目を向ける答えを探し出すための
アプローチをするわけです。

人はどうしても『できない理由を並べたがる』
のが大好きなんですよね。

始めにお話した一日の思考の8割はネガティブな
ことを思考している、ということに
繋がってきます。

ネガティブな事ってもっと言えば
できない理由を探し出すことをしているわけ
ですよね。

なので、このネガティブ思考から脱却するために
先の2つの質問と、この3つ目の質問を駆使して
『どうしたらそれを実現できるだろうか』
という、できる理由に目を向けることを行います。

出来ない理由を探すのではなく、
どうしたら出来るようになるのか、といった
可能性が広がっていく視点を持つこと
とても大事なんじゃないかなと個人的には
思います。

【質問4】これは自分の将来にとってどんな意味があるだろう

これまでは主体的に可能性に目を向けてきました。
この質問ではそれをやりきった先、つまり
自分の将来にとってどんな意味があるのだろうか
と意味づけをするということが重要だと
書かれてます。

それを実現することによって、
どのような意味があるのだろうか。この意味づけを
することによって本当の問題意識とか目的意識
というのが初めて見えてくるんじゃないかなと
感じました。

例えばですけども
上司に命じられた厄介な仕事でもこの仕事を
成功に導いて経験を積めばもっと高いレベルの
仕事ができるようになる

このように考えることによって、自分の
スキルアップに繋がるようなやり方をいつでも
選べるようになるわけです。

【質問5】今自分がすべきことは何だろうかこの最後の質問があなたを実際に行動に導く質問です。

これまでの三つの質問で主体的に取り組むための
方法を模索して、四つ目の質問で意味づけをして
具体的にどのような行動を取っていくのか
あなたを実際に行動に導く質問です。

では、実際に起こり得そうなケースに
当てはめて、これらの5つの質問を見ていきましょう。

[4]ケーススタディ

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【ケース1】
『今の職場が嫌だ行きたくない』と思った場合

☆悪い質問の場合

『上司や取引先の事を考えると気が滅入る
 行きたくない、行かなきゃダメかな?』

この結果得られる回答はなんだかんだ言って
我慢していかないといけない、
本当に酷い会社だ

などのように他責になってしまいます。
このケースに自問力の5つの質問をあててみます。

【質問1】
会社に行きたくない。自分が得たい結果は
何だろう?
→もっと快適な人間関係の中で働けたら
 いいのにな。

【質問2】
どうして自分はそれを得たいのだろうか
→ひとりでやるより、人と協力して何かを
 作りあげる仕事がしたい。

【質問3】
どうしたらそれを実現できるだろうか
→他の人ともっと一緒に取り組めるような
 アイデアをつくればいいかな。

【質問4】
これは自分の将来にとってどんな意味が
あるだろう
→毎日の仕事にやりがいも生まれて
 きっと楽しくなる

【質問5】
今自分がすべきことは何だろうか
→一緒に仕事がしたいと思える人と話を
 してみよう。何かいいアイデアが
 浮かぶかもしれない

他人のせいにしてしまっては、
自分は何を出来るのだろう?という思考がないと
前に進んでいくことは出来ませんね。

大事なのは上司や取引先を避けたいというのは
本当の願望ではなく、ニセの願望であるという
ことです。

本当は『人間関係の良いところで働きたい』
いうのが本当の願望でした。

【ケース2】
『問題社員を部下として押し付けられた』場合

悪い質問の場合

『人のいう事を聞かないやつが部下に?
 めんどうを見切れるわけないじゃないか』

と、無理難題を押し付けられたことにフォーカスを
してしまい、具体的なアクションプランを
考えることも出来ずに思考停止に陥ってしまいます。

このケースに自問力の5つの質問をあててみます。

【質問1】
自分が得たい結果は何だろう?
→当面は、社内の評価を得ることだ。

【質問2】
どうして自分はそれを得たいのだろうか
→これまでの努力が報われるし、仕事の幅が
 広がるからだ。

【質問3】
どうしたらそれを実現できるだろうか
→文句を言っても始まらない。あの部下を
 任されたのが自分の役割なら自分の職務を
 果たしていこう。
 コーチングなどを学んで積極的に
 コミュニケーションをとってみよう。

【質問4】
これは自分の将来にとってどんな
意味があるだろう
→問題社員と言われている彼と一定の成果を
 あげられたら社内の評価も変わる
 部下も認められる。

【質問5】
今自分がすべきことは何だろうか
→まずは、彼のことをよく知ろう。それを
 活かせるようなコーチングや
 コミュニケーションのスキルを学んでみよう。

大事なのは出来ない理由ではなく、どうしたら
実現できるのだろうか?とやれることを
考えてみることですね。

[5]ニセの願望にとらわれるな

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本書の中で語られている重要なことに
『目標を実現できない人の9割は
 ニセの願望に支配されている」

ということがあります。

自分がこうなりたいっていう願望はとても
大切です。夢とか願望が実現できない人は
そもそも叶えることが難しい願望だったりである
場合もあります。

ですが、もし叶ったとしても決して幸せには
ならない、というような『ニセの願望』
いうものが存在します。

例えばですが、
英会話を学んでビジネスの本場、アメリカで
経営学を学んでみたい。

こういう人っておそらくしたいしたいと
言いながらも実際にその実現に対して行動に
移せていない、という場合も多いのではないかと
思います。

このような人は『ニセの願望に支配されている』
というようなことが書いてあるわけです。

ビジネスにおける目標達成もそうだと思うんです。
本気でそれを実現したいと思ってなかったら
やっぱ絶対実現なんて無理ですよね。

そういう人の大多数は、やっぱり時間のせいにして
しまってることが多いですよね。

時間がもっとあったら出来るのにみたいなことを
話す人は多いと思うんですよね。

もっと時間があったらできるのになーと思っている
人ほど実際に時間ができたらやらないっていう
なんか不思議なことが起こるんですよね。

これってまさにニセの願望にとらわれているのだと
思います。

目標実現できない人の9割はニセの願望に
支配されているってまさに典型例だなと思います。

このニセの願望かどうかをチェックしていく
必要があると思います。

自分の願望
本当にやりたいこと
成し遂げたいこと
自分の目標や夢
自分が今これを実現したい
これを手に入れたい

これらのことを是非考えてもらいたいです。

ニセの願望かどうかをチェックするのは簡単です。
その見分けるポイントとしては、自分の願望が
ニセの願望なのかそれとも本心から求めている
ものなのか見分けるポイントがあります。

それは実現するためするためには
義務感を感じるかどうかというのが
チェックするためのポイントだそうです。

この義務感を感じるっていうことはニセの願望に
なっている可能性が非常に高い
ということです。
すごい分かりやすいですよね。

もしかすると自分が今目指してることに対して、
何かこう義務感を感じる事って
結構あるんじゃないかなって思えます。

この勤務感を感じないほど達成したい、と
心から言える心から思える。

そういう目標夢願望っていうのをまずは
そこから考えていくというのが凄い大事かな
と思います。

[6]あとがき的なもの

今回は堀江信宏さんの『自問力』を要約しました。
『質問と答えがワンセットになっている』
とても読んでる人からすると理解しやすいように
解説されています。

ここでは2つだけ抜粋しましたが
自分が持っている今抱えている問題に近い
ケーススタディはきっと見つかるんじゃないかな
という風に思います。

また、5つの質問によって、どんな問題に直面した
としても、この自問自答によって答えを導いて
出すことができるようになります。

この技術はコーチングにも使えると思います。
この五つの質問さえ使いこなせるようになっている
と人の悩みや問題を解消することができたりも
可能になると思います。

本書では、今回お話することが出来なかった
ケーススタディをたくさん学ぶことが
出来ます。

ぜひ、手にとって直面した問題と向き合う思考力を
磨いていってください。

最後に一つの質問をして終わりにしたいと思います。

もしあなたが人生最大の問題を
抱えたとしたら
自分に何を問いかけますか?

では、最後までご覧いただき
ありがとうございました。

また次回☆ミ

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管理人について

神奈川県に在住している40代のサラリーマンです。
妻。子供、2匹のチワワと平凡に暮らしています。

2020年2月に脳梗塞を患い入院生活を送るも
幸いにも後遺症は残りませんでした。

今後の健康維持のために始めたのは踏み台昇降です。
この運動をしながらYoutubeを見て学んだ事を
アウトプットをしているブログになります。

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