ニュータイプの時代 まとめレビュー 新時代の歩き方を徹底解説!

書籍レビュー

こんにちは、今回の書籍レビューは山口周氏の著者
『ニュータイプの時代』です。

著者の山口氏は電通や世界大手のコンサル会社
ボストン・コンサルティング・グループにも籍を
置いていた方であり
・武器になる哲学
・成果はどう読むかで9割変わる
・世界のエリートはなぜ「美意識」を

 鍛えるのか

などの著者で知られる方です。
この3冊の流れを受け継ぎ、文字通り満を持して
世に放たれたのが本作、『ニュータイプの時代』です。

高度経済成長に伴って物を量産し
規模を拡大させれば経済成長の後押しにも乗れて
成功を収め、幸せになれるといった時代はもう
終わりを迎えようとしています。

本書では、この高度経済成長期に求められた人材
オールドタイプ、それに対してこれから求められる
人材をニュータイプと定義しています。

その定義の背景にはこれからの時代はAI5G
さらにはブロックチェーンといった
これまでになかった
新しい技術が世界を席巻し、
予測不能な時代へ移り変わっていきます。
そうした時代に求められる人材を
ニュータイプ
だと定義しています。

具体的なオールドタイプな人の傾向として
・従順
・論理的
・勤勉
・責任感が強い

などが挙げられます。
これに対してニュータイプの人は
・自由
・直観的
・わがまま
・好奇心が強い

これらが特徴として挙げられています。

今後、オールドタイプの人は価値を失っていく一方
であり、ニュータイプへの意識の改革が必要だと
述べています。

ニュータイプとなるべく身に着ける必要のある
思考法、行動様式について24の視点で書かれた
のが本書になります。

本記事の目次は以下のようにしました。
【1】VUCA時代(ブーカ)とは?
【2】オールドタイプとニュータイプの違い
 1.オールドタイプとニュータイプの対比
 2.問題を探す
 3.構想する
 4.意味を与える
 5.自らの道徳観に従う
 6.組織間を越境する
 7.とりあえず試す
【3】時代の流れを読む
 1.飽和するモノと枯渇する意味
 2.スケールメリットの消失
 3.クソ仕事の蔓延
【4】あとがき的なもの
では、見ていきましょう。

【1】VUCA(ブーカ)時代とは?

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最初に時代の定義を行いたいと思います。
本書はこれからやってくるVUCA(ブーカ)の時代
において、どのような人材が求められるのか?
について問われたのが本書です。

一番最初にこの『VUCAとは何なのか』について
意識を合わせておきたいと思います。

VUCA(ブーカ)とは、
Volatility(変動性・不安定さ)
Uncertainty(不確実性・不確定さ)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
という4つのキーワードの頭文字から取った言葉です。

本書だけでなく、世界中でこれからこのような
社会へ突入していくこと言われています。
それぞれどんな意味合いをもっているのか
確認しましょう。

Volatility(変動性・不安定さ)現代のビジネスでは、テクノロジーの進歩が早く、
新しい技術や商品の登場により短期間でビジネス
を取り巻く状況が日進月歩で変化しています。

企業はこの猛スピードで変化する環境に対応
しなければ生き残っていくのは困難です。

また、技術や商品のみではなくユーザーの
行動モデルや価値観、ひいては社会の仕組み自体
そのもの大きく変化していく可能性さえあります。

Uncertainty(不確実性・不確定さ)今、自社がメイン事業として前面に打ち出している
商品・サービスもいつ違うものにとって代わられる
かわかりません。

今成功しているからといって1年後も成功している
とは限らず、成功の寿命は短くなっています。

ある日突然、競合がより高品質で安価な商品を
販売したり、大規模な自然災害によって
長期間営業ができなくなったり、予期せぬSNSの
炎上で自社のブランドが失墜するかもしれません。

コロナウィルスの脅威に今現在もさらされて
いますが、このように今は未来の脅威についての
予測も難しくなっています。

Complexity(複雑性)ビジネスはよりグローバル化し、規模が大きくなる
につれてより多くの人が関わり合いをもって
日々業務をするようになりました。

業務の分業制も進み、1つのプロジェクトついても
複数の部署や専門家、性別や国籍が違う人々、
現地の法律や監修などが関係することで複雑性が
増しています。

Ambiguity(曖昧性・不明確さ)変化のスピードが速いビジネスシーンでは、
前例のない新しいことにもチャレンジをしていく
必要があります。

しかし新たなチャレンジをする場合、
「こうすれば問題が解決できる」という
わかり切った正解はもはやありません。

環境の変化も速いので、今日見つけたと思った
正解が明日には正解ではなくなっているという
可能性すらもあります。

こうした激動な時代がやってきます。
私たちは社会の中でどのように生きていけば
良いのか、そのヒントなるのが本書です。

【2】オールドタイプとニュータイプの違い

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1.オールドタイプとニュータイプの対比

本書ではオールドタイプとニュータイプの
性質の対比として以下のように述べられています。
左側がオールドタイプ(青文字)
右側がニュータイプです(赤文字)です。

「正解を探す」     「問題を探す」
「予測する」      「構想する」
「KPIで管理する」   「意味を与える」
「ルールに従う」    「自らの道徳観に従う」
「一つの組織に留まる」 「組織間を越境する」
「綿密に計画し実行する」「とりあえず試す」

オールドタイプの傾向をみると会社の中の役職を
持った人たち、いわゆる団塊世代のサラリーマン
たちの世代の方達の多くはこの
オールドタイプである傾向が強いです。

その中の意識していない人たちはほとんど
こちら側であると思われます。

これはオールドタイプの人がいけない、という
わけではなく、戦後の高度経済成長期では
このような人が優秀な人材として求められて
いましたし、数多くの成果を上げてきていました。

これからはVUCAの時代となるのにあたり、
不確実で複雑な社会へ様相が変わっていきます。

ひとつの事に固執する傾向の強いオールドタイプは
これからの時代にマッチしていないと思われます。

2.問題を探す

オールドタイプ →「正解を探す」から
ニュータイプ  →「問題を探す」へ
顕在している問題に対してはたくさんの解決策を
みんなが持っているので解決策は溢れています。

目の前の問題の解決策をみんなが提供することが
出来る時代です。これからは
まだ顕在されていない、潜在的に眠っている問題
を提起できる人
がこれからは求められていきます。

3.構想する

オールドタイプ →「予測する」から
ニュータイプ  →「構想する」へ
これまでのオールドタイプは
これからはこういう世界になるだろうという
未来を予測できる方が、先手をうつことで
利益を上げてきました。

VUCAの時代の到来によりこうした予測は
意味を成さずこれからは「構想する」ことが
大事になってきます。

「構想する」というとどういうことでしょうか。
ちょっと分かりにくいですが、要は
『自分はどうしたいのか』これを思い描くことが
大事だと述べています。

自分はどうなりたいのかが形になると
現在の自分とのギャップが目に見えてきます。
このギャップこそが潜在的に眠っている問題に
なる可能性
があります。

4.意味を与える

オールドタイプ →「KPIで管理する」から
ニュータイプ  →「意味を与える」へ
これまでのオールドタイプの人たちはKPI
いわゆる数値目標で部下や生産性を管理して
きました。

幾ら売り上げをあげろ、何個生産しろ、など
ですね。これまでの時代はこれで良かったの
ですが今後労働力の主力となるのは若い世代です。

彼らは仕事の報酬度合いよりも自分がやりたいこと
を重視するという割合が強い
という結果も
得られています。

働くことの意味、やりがいを数値目標よりも
重視していく世代が主流になってきますので
それを率いるリーダーも働く意味ややりがいを
与えられることがおのずと大切になっていきます。

5.自らの道徳観に従う

オールドタイプ →「ルールに従う」から
ニュータイプ  →「自らの道徳観に従う」へ
良くも悪くもオールドタイプの人は自分の経験や
ルールに固執してしまいがちです。

過去の成功事例が刷り込まれているので
これは致し方ないと言えます。

今後は時代が多種多様に変容していく時代と
なりますのでこれまでのルールは果たして
正しいのか?

といった自分の中のルールと照らし合わせて
思考停止に陥らないことが重要です。

オールドタイプの人のルールの押し付けを
疑ってかかる必要も時にはあるといえます。

6.組織間を越境する

オールドタイプ →「一つの組織に留まる」から
ニュータイプ  →「組織間を越境する」へ
多種多様な仕事を経験したり、色々な場所を渡り
歩いたりすることによって、これまでに
持てなかった新しい問いや価値観を発見することが
出来たりできるようになります。

これまではひとつの処へ何年も勤めあげることが
美徳とされてきましたが、多様な変化が起こる
社会においてはこうした働き方で自らの価値を
高めていくことは困難であると思われます。

また、世界的ベストセラーの著者である
ナレーム・タレブ氏が提唱している
バーベル戦略という考え方も本書では
触れられています。これは、
極端にリスクの異なる2つの職業を
同時にもつというキャリア戦略
というものです。
相対性理論で知られるアインシュタインもこの
バーベル戦略を実施していた一人です。

特許庁という極めてリスクの少ない職業をする傍ら
物理学者というもうひとつの肩書でノーベル賞を
受賞
しているんですね。

不確実で不安定な社会ではいつ生活が脅威に
さらされるか計り知れません。副業を持つなどの
リスクのタイプが異なる複数の仕事を持つのが
正しい選択
だと述べています。

7.とりあえず試す

オールドタイプ →「綿密に計画し実行する」から
ニュータイプ  →「とりあえず試す」へ
これまでは未来の予測から事業を進めていたので、
綿密な計画ありき、で行われてきました。

フィードバックを時折盛り込むことで
計画との差分を計算し、修正してやってくることで
大きな成功を収めることが出来ました。

これからの時代は何が正解なのか分からない時代
です。さらに変化するスピードもとても早く
なっています。

綿密な計画を立てている間に現状は変化して
しまいますよね。

とりあえず試して間違っていたらすぐ手を引くと
いったフットワークの軽い試みも大事になってきます。

【3】時代の流れを読む

コロナ終息後に必要なこと

1.飽和するモノと枯渇する意味

あたりを見渡すと多くのモノに囲まれ
解決するべき問題はほとんど残っていない、と
いうのがこれからやってくる時代です。

となると、これからは意味を提供できる人材、会社
が価値を持ち、人々から求められていきます。

以前は高付加価値を誇っており希少性のあった商品
も競合が参入し、結果として似たようなものを
世に送り出し続けることで市場価値が低下し、
一般的な商品になってしまっています。

すでに解決策は沢山あるので、潜在的に眠っている
問題を提起出来るひとが重宝されていくようになります。

車を例に例えてみるとこの意味について
分かりやすいかと思うので見ていきます。

日本の国産車を思い浮かべてほしいのですが
その多くはあくまで「移動手段」として
所有しているという人が多いのではないでしょうか。

一方、フェラーリやランボルギーニなどは
二人乗りで移動手段として捉えると
効率が良いとは言えません。

とはいえ、移動手段としてこれらを所有している人
は、ほぼいないですよね。

街の中を颯爽と走りぬけることで向けられる羨望
などの価値、言い換えればステータスを求めて
所有しています。

こうした、前者の国産車に代表されるような
『役に立つもの』は世の中にあふれています。
付加価値などの意味をどのように生み出して
いくのかが今後求められていきます。

2.スケールメリットの消失

企業の寿命は以前は30年40年というスパンで
入れ替わっています。

これは情報化社会で欲しい情報にすぐアクセス
できるようになった結果、社会が新しい価値を
求めるスピードが増してきていることが原因
であると考えられています。

日本の人口は約1億2千万人ですが、ここで
『ニッチ』と言われるごく少数派を狙う戦略を
取ったとします。仮に獲得できたシェアが
日本全人口の5%であったとします。

人口の5%へ価値を提供して六百万人です。
120,000,000 × 0.05 = 6,000,000

これに対してグローバル化をし先進国を対象
とすると対象は12億人となり、その中で5%の
シェアを取れると六千万人が対象となりえます。
120,000,000 × 0.05 = 60,000,000

このように情報を世界のどこにいてもアクセス
できるようになり『グローバルニッチ』という
視点も持って戦略を練ることが可能になって
きました。

3.クソ仕事の蔓延

仕事ごっこという仕事をするために会社へ
来ている人が増えている、ということを
本書では述べています。

昨今のコロナウィルスの影響でリモートワークが
浸透しつつありますが、会社へいくことが仕事に
なってしまっていた人たちは戦々恐々としている
ことと思われます。

1930年にイギリスの経済学者のケインズは
技術の進歩でこれからは1週間で15時間程度の
仕事をすれば良い未来になる
と言っていました。

この論文の発表からほぼ100年が経って、
当時の未来になりましたが仕事をする時間は
変わっていないですよね。

この100年前の話は的はずれだったのでしょうか?

この問いに山口氏はこのように述べています。
生産性のある仕事は一日の中でせいぜい3時間
残りは生産性のない、いわばクソ仕事をして
いるだけ。この見通しは間違っていない
と話しています。
これにはちょっと心臓に悪いですね。でも仰ってる
ことは間違っていないのかな、と思います。

テレビのリモコンなどはこのクソ仕事の典型的な例
だと言われています。

意味を見出すことなく差別化だと言って
なんでもかんでも乗っけていくという手法は
結果的に使うことのないボタンが大量に
あるリモコン
を生み出しました。

使ってないボタンがほとんどではないですか?
ですが、そのボタンをリモコンに備え付けるのには
当然ながらコストがかかっています。

これらは意味のないコスト、クソ仕事から
生み出された産物であるとも言えます。

GALLOP社の統計で仕事に前向きに取り組んで
いると答えた従業員は全世界の平均で13%しか
いなかったそうです。

国内でもリクルートによる『働く喜び調査』では
働く喜びを感じている人は14%
であったという
結果も出ています。

これらは本質的に価値を感じる仕事が減っている
ということ、同時に意味ややりがいを感じて
いない人が大多数であるということを
示唆しているとも言えます。

数値目標だけではやりがいや意味をもはや
見出すことはできません。

こうしたオールドタイプの働き方ではなく
仕事の意味を伝えモチベーションを引き出していく
ことが大切だと思います。

【4】あとがき的なもの

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今回は山口周氏の『ニュータイプの時代』について
学びました。

これまでの時代の流れに囚われたままでいると
世界の移り行く波に乗り切れずに漂流してしまう
様な気もしてしまいます。

オールドタイプとしての価値観は改める必要は
やはりあるのではないでしょうか。

働くことに意味を見出せるか否かは
『避けては通れぬ課題』だと思います。

働くことに意味を見出すということにおいて
国内LCCの最大手、Peach の井上社長のお話を
最後にご紹介します。

このpeachは航空会社でありながら
『この世から戦争を失くす』
というミッションを掲げています。

航空会社なのに戦争を失くす? どういう関係が?
と思いますよね。社長はこのように話しています。

過去には日本とアジアの国々とのあいだで
不幸な出来事がありました。

ああいうことを二度と起こさないために、
友達がいろんな国にいるという状態に
したいんです。

そのためには若いうちからどんどん

外国にでて、いろんな文化に触れ、
たくさんの人と知り合ってほしい。

ではどうするか?

財布の軽い若い人でも乗れて、いろんな国に
行ける、そういう航空会社が必要なんです。

ピーチはそれをやるんです。

きわめて分かりやすいミッションですし
働く従業員たちも意味をもって仕事ができる
とても良いエピソードだと思います。

本記事ではお伝え出来なかったことが
まだまだ、たくさん述べられています。
気になった方はぜひ本書を手に取ってみて下さい。

では、最後までご覧いただき
ありがとうございます。

またね☆ミ

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